「コリアンモンスター」柳賢振（リュ・ヒョンジン、３７、投手）が韓国プロ野球に復帰する可能性が高まっている。２月中旬が過ぎてもメジャーリーグでの契約が伝えられない中、ＫＢＯ（韓国プロ野球）リーグに戻るという話が聞こえている。

柳賢振は昨季、トロント・ブルージェイズとの４年・８０００万ドルのＦＡ契約が終了した。トロントは柳賢振と延長契約をしなかった。

しかしこの冬、柳賢振はまだ次のチームを探せていない。テキサス・レンジャーズ、サンディエゴ パドレスなどが関心を見せたが、実際の契約には至らなかった。その間に時間は経過し、メジャーリーグ３０球団は最近スプリングキャンプに入った。

こうした状況の中、柳賢振が韓国の古巣ハンファ・イーグルスに戻る可能性が高まっている。２００６年にハンファでデビューした柳賢振は２０１３年にポスティングシステムでメジャーリーグに進出したため、韓国プロ野球に戻る場合は必ずハンファのユニホームを着なければいけない。

復帰説のもう一つの根拠はハンファ側の積極性だ。ハンファは柳賢振が復帰する場合に備えて少なくない年俸を用意したという。サラリーキャップの余裕分も確保しておいた。またハンファのソン・ヒョク団長は普段から親しい柳賢振と連絡と取り続けている。

ハンファ球団は「現在のところまだ決まったことはない」としながらも「最近になってもう少し前向きな対話があったのは事実」と説明した。

結局、選択は柳賢振にかかっている。もう一度メジャーで名誉回復をするのか、少しでも早くＫＢＯリーグに戻って現役生活を国内野球ファンの前で締めくくるのか。ハンファは２０１８年（３位）以降、プレーオフに進出していない。