韓国政府の医科大学増員に反発する医師たちが集団行動に乗り出し、「医療大乱」が起きている中、放映を控えたｔｖＮのドラマ『いつかは賢くなる専攻医生活』（以下『専攻医生活』）に飛び火している。

２６日、放送コンテンツ業界によると、ｔｖＮは今月８日、ドラマ広報ユーチューブチャンネル「ｔｖＮドラマ」に専攻医の病院生活を素材にしたドラマ『専攻医生活』の放送を予告する１５秒の短い映像を公開した。公開された映像では出演俳優の姿が映るだけで、全般的な内容は公開されなかったが、前作である『賢い医師生活』と同様に医師たちのつらい病院生活を題材にしたものと予想される。

映像が公開された後に書き込まれた１２４件のコメントのうち、専攻の集団行動を批判する内容がほとんどだった。「タイミングがレジェンド」「いつかはストライキする専攻医生活のティーザーをよく見た」「患者の命を人質にしてストライキする内容も扱ってほしい」「真のファンタジードラマ」などドラマが医師を美化するのが心地悪いという指摘が相次いだ。

ただし「ドラマはドラマだけにして見るべきだ」というのが評論家の主張だ。ドラマ評論家のコン・ヒジョンさんは聯合ニュースに「懸案が熱いため、ドラマに結び付けるのも十分にあり得る反応」としながらも「編成時期が社会的な現象とかみ合っただけで、制作者が社会的な意図をドラマに反映したとは見難い」と拡大解釈を警戒した。

上半期に放送予定の『専攻医生活』は２０２０年と２０２１年にそれぞれシーズン１、２が放送された『賢い医師生活』シリーズのスピンオフ（派生作品）で、同じ世界観を共有しながら他の人物を主人公に掲げた作品だ。女優コ・ユンジョンが演じる鍾路（チョンロ）ユルジェ産婦人科１年目の専攻医を中心に病院生活を描いた作品だ。