韓国、医療空白が拡大…「子どもが呼吸困難に」 1歳児が病院まで3時間
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.02.27 09:02
25日午前8時31分、慶尚南道昌原市(チャンウォンシ)の住宅から「子どもがまともに呼吸できない」という119番通報があった。1歳の男児で、救急隊が出動した際には呼吸困難の症状があり、唇が青くなっていた。血中酸素飽和度が低かったからだ。小児青少年科または救急室で診療を受けなければならなかったが、この男児は2時間56分後に病院に到着した。
救急隊が搬送した病院は家から65キロ離れた晋州(チンジュ)慶尚大病院だった。自宅から車で11-19分の距離(4.8-15キロ)にサムスン昌原(チャンウォン)病院、昌原慶尚大病院もあったが、これら病院は「医療スト」「医療人員不足」などを理由に患者を受け入れられないと通知した。消防当局は慶南梁山(ヤンサン)釜山大病院、仁済大釜山白病院と仁済大海雲台(ヘウンデ)白病院にも診療が可能かを電話で問い合わせしたが、同じ理由で拒否された。晋州慶尚大病院が受け入れたことで男児は危機を脱した。昌原消防本部の関係者は「搬送の過程で状態が好転し、乳児は命に別条はないと聞いている」と伝えた。