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「世紀的、息をのむほど感動」…韓国クラシック、ニューヨーカーを魅了(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.11 14:09
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8日(現地時間)、米国ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場。オペラ『トゥーランドット』第3幕が始まると客席からは息する音まで消えた。アリア『誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)』、クライマックスに向かう一人の男の声だけが公演会場いっぱいに響いた。

息が止まりそうな勢いで続いた彼の歌が「勝利(Vincero)」という歌詞で終わり、待ち構えていた拍手が一気に爆発した。公演の中間だったが「信じられないような声(incredible voice)」という賛辞とともに歓呼は1分以上続いた。舞台の上でスポットライトを浴びて一人で力強く立っていた男は自信あふれる笑顔でこれに応えていた。

 
ニューヨークを魅了したK-クラシックのバトンを継いだのは韓国人テノール歌手ペク・ソクジョン(37)だ。3年前バリトンからテノール歌手に転向したペクの重低音と高音を絶妙に行き来する声が世界最高の舞台のひとつに挙げられるメトロポリタン歌劇場で伸びやかに響いた。

「これまで『トゥーランドット』を10回以上見てきたが、あのような声を出すカラフ(ペク・ソクジョン配役・主人公)は初めてだ。あの歌手が公演するなら、いつでもまた観覧してみたい」(マイケル・デビッド)、「彼の歌は一瞬たりとも聴き逃がせないほど素晴らしいものだった。特に第3幕では本当に息さえできなかった」(ブレンダ・ニールセン)など、記者が確認した熱い客席の反応だ。

公演を終えたペク・ソクジョンは謙虚だったが、声には自信に満ちあふれていた。「実のところ、韓国人が世界舞台に立つことはそんなに容易なことではない。諦めないで自身の声を探そうと努力すれば、いつか観客も認めるてくれるだろう。後輩にも私が進む道が何かの役に立てば幸いだ」と話した。

この日、臣下「ピン」役を演じ、ペクとともに舞台に立ったバリトンのカン・ジュウォンは「今日の客席の反応は事実これまで一度もなかった」としながら「指揮者が機転を利かせてもっと歌わせるべきだった」と話した。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)は最近、ペクについて「若さと歌唱力、カリスマを備えた『夢のカリフ』を発見した」とし「世界音楽界を率いる世紀的テノール歌手で、その名を深く刻印させた」と絶賛した。この日NYTには該当記事の他にも韓国音楽に関連した記事が3件掲載された。

韓国のクラシック音楽は力強く疾走している。そしてその疾走はニューヨークをはじめとする米国まで本格的に揺さぶっている。

韓国の若手音楽家は「ゴールデンK世代」と呼ばれて、クラシックの本場・欧州など国際コンクールで華々しい成果をあげた。チョ・ソンジンがショパン国際ピアノコンクールで優勝したことを皮切りに、パク・ジェホン(ブゾーニ国際ピアノ・コンクール)、ヤン・インモ(ジャン・シベリウス国際バイオリン・コンクール)、チェ・ハヨン(エリザベート王妃国際音楽コンクール・チェロ部門)らが主要コンクールを席巻した。特にイム・ユンチャンがバン・クライバーン国際ピアノコンクールで最年少18歳で優勝したことは現世代の芸術家が収めた成果の頂点であり、韓国クラシックの新たな幕開けを告げる契機として評価される。

韓国クラシックの才能あふれる若き新鋭たちは米国、特に歴史的に多くのクラシックスターを誕生させたニューヨークを魅了している。特に、このうちピアニストのチョ・ソンジンとイム・ユンチャンは「ジンチャン・ツートップ」と呼ばれて韓国クラシックのルネサンスを牽引(けんいん)している。2人は互いに「最短時間完売記録」競争を行うなど、すでに最大の「チケットパワー」を持つ音楽家の仲間入りを果たした。

ジャンルを問わず歴史上名だたる音楽家が公演を行った「夢の舞台」カーネギーホールは2022年以降、来年まで4年連続でチョ・ソンジンを招待し、先月同ホールにデビューしたイム・ユンチャンも、来年また舞台に立つ。カーネギーホールは特にイム・ユンチャンのチケットを買うためには他の公演チケットまでまとめて購入しなければならない「パッケージマーケティング」を展開している。その芸術的立場とセーリングパワーがそれだけ大きいということだ。

韓国音楽家の活躍は2人だけにとどまらない。ニューヨークの主要公演会場の日程には、すでに韓国音楽家の名前が所狭しと並んでいる。バイオリニストのキム・ボムソリ、ピアニストのソン・ミンス、チェリストのチェ・ハヨン、バイオリニストのジェニファー・コーが今年カーネギーホールの舞台に立つ。来年1月には同ホールで鄭明勲(チョン・ミョンフン)がメトロポリタン歌劇場オーケストラを指揮する予定だ。

ニューヨーク・フィルハーモニックでは、先月マエストラのキム・ウンソンの指揮舞台があった。ソプラノのパク・ヘサンも4月にニューヨーク・フィルの公演を控えている。メトロポリタンでは来月カウンターテナーのチョン・シマンの正式デビューが予定されていて、来年もテノール歌手のペク・ソクジョン(オペラ『トスカ』)、バリトンのキム・ギフン・ベースのパク・ジョンミン(オペラ『ラ・ボエーム』)、ソプラノのパク・ヘサン、テノール歌手のデューク・キム(『魔笛』)が公演する。

また、アメリカン・バレエ・シアター(American Ballet Theater)の夏シーズンにはソヒ、アン・ジュウォン、パク・ソンミらが出演する。

ニューヨークで会った元国家ブランド委員長のク・サムヨル氏は韓国のクラシックが米国で注目されている背景に対して「芸術では『小川から龍出る』(不遇な環境から逸材が出る)という言葉は成立しない。現在の韓国のクラシックも、実は長きにわたって誰かがまいてきた種が成果を結ぶ過程と見なければならない」と話した。ク氏は「1950年代ピアニストのハン・ドンイルがカーネギーホールに立ったのが「チョントリオ〔鄭明勲(指揮者)、チョン・ギョンファ(バイオリニスト)、チョン・ミョンファ(チェリスト)〕を輩出するきっかけとなり、彼らが現在の韓国クラシックの土壌となった」とし「今や世界のどのオーケストラも韓国人がいなくては運営できないほど韓国人が進出している」と説明した。

今はニューヨーク・フィルだけで韓国人団員が13人活躍中で、メトロポリタン歌劇場管弦楽団も6人の韓国人が主要パートを担当している。

ク氏は「チョ・ソンジン、イム・ユンチャンが素晴らしいのは事実だが、特に東洋人の物理的限界と見なされていた男性オペラ歌手が認められたことは『進むことができなかった道』を切り開いたという意味」とし「相対的に注目を受けていないバレエでも驚くべき成果が出るかもしれない」と述べた。

カギは息の長い長期的な投資だ。ク氏は「お金のない芸術家に機会を与えた国立韓国総合芸術大学の設立のように、投資があって初めて未来も生まれる」とし「世界芸術団体の主要後援者名簿に中国人が多数含まれているのとは裏腹に、韓国人は珍しいという事実は今後世界音楽界がどのように再編されるのかに対する指標になり得る」と付け加えた。

「世紀的、息をのむほど感動」…韓国クラシック、ニューヨーカーを魅了(2)

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    2024.03.11 14:09
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    8日(現地時間)、韓国人テノール歌手のペク・ソクジョンが主役を演じたオペラ『トゥーランドット』が上演された米国ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場。[写真 ニューヨーク=カン・テファ特派員]
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