所属事務所の代表が自身を性暴行しようとしたと誣告した容疑で起訴された元アイドルグループメンバーのＢＪが実刑を言い渡されて法廷で拘束された。

ソウル中央地方法院（地裁）刑事２単独パク・ソジョン判事は２１日、誣告容疑で不拘束起訴されたＡ被告（２４）に懲役１年６月を宣告して法廷拘束した。

裁判部は「被告人の供述内容が一貫しておらず事件当時の防犯カメラの動画とも一致しておらず、全般的な態度や立場と照合したところ信憑性が低い」とし「犯罪事実をすべて有罪と認め、検察が求刑した懲役１年よりも高い刑を宣告した」と明らかにした。

裁判部はＡ被告が所属事務所の事務室ドアの近くで犯行が行われたと言いながらもドアを開けて逃げようとしなかった点、犯行場所からもすぐには離れず、ソファに横になって喫煙しながら所属事務所代表Ｂとスキンシップを取るなどの行動を見せた点などに基づいてＡ被告の供述が虚偽だと判断した。

裁判部は「強姦未遂は被害者を暴行などで抑圧した後に強姦しようとしたが未遂に終わったもので、性関係に至る過程で一部意思に反する点があったからといって犯行に着手したということはできない」とし「当時、相手に連れて行かれて身体接触をした後、後から考えて後悔したという理由で相手を告訴した場合、虚偽告訴ではないということはできない」とした。

法廷では事件直後Ａ被告とＢ氏が一緒にいた部屋から歩いて出ていき、事務室内部を歩き回ったり抱き合ったりする様子が収められた防犯カメラの画像が再生された。

検察はＡ被告がＢ氏を押し退けて事務室から走り去ったと主張したが防犯カメラの画面には単にドアを開けて出ていく様子が映っていることが確認され、２人は事務室から出た後も代行の運転手を待ちながらスキンシップを続けていたことを確認した。

ガールズグループに所属していたＡ被告は活動中断後にＢＪとして活動し、昨年１月に所属事務所代表が自身に対して性暴行をしようとしたとし、強姦未遂容疑で警察に虚偽告訴した容疑が持たれている。

警察は告訴事件を不送検としたがＡ被告が異議を申し立てて検察が事件を担当することになった。

検察は防犯カメラの映像など証拠に基づいて、むしろＡ被告が所属事務所代表に対して恋人と別れるように要求したが拒否されたため、これを恨んで誣告したことが分かった。