中国マフィアはどう米不法マリファナ市場を掌握したのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.22 16:15
では、中国人はどのように米国マリファナ市場を独占することになったか。1つ目、合法と不法の隙に食い込んだ。2012年にコロラド州で始まった州単位の大麻草合法化傾向の中、中国マフィアは取り締まりが緩い州を中心に勢力を拡大していった。便法で法の網を避ければフェンタニル(麻薬性鎮痛剤)製造よりも収益性が高く、処罰リスクも高くなかったからだ。パンデミックの影響で廃業したり投資先を失った華僑の資本も表面的には合法の大麻事業に怒涛のように流れ込んだ。
2つ目は米取締当局の無関心だ。合法化と非犯罪化要求が拡大し、大麻草取り締まりは米司法省の優先順位から外れた。元麻薬取締局(DEA)運営局長のレイ・ドノバン氏は「不法マリファナ事件の起訴に対する連邦検察の関心が不足したのが最も大きな問題」と指摘した。中国語と中国文化を理解し、多くの容疑者が使う福建語を知る捜査員が大きく不足している現実も関係がある。2001年以降、米連邦政府の業務優先順位がテロ関連事案に変わり、中国組織犯罪を担当する人員が減少したからだ。