与党内で論争も「核武装はない」…尹大統領「ルーズベルト」空母乗艦の逆説
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.06.26 15:56
朝ロ首脳会談が終わって以降、与党代表候補の間で核武装をめぐる論争に火がついている。最も積極的なのが羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)国民の力議員だ。羅議員は25日、「弱気な思考方式を打ち破らなければいけない」とし、独自の核武装を主張した。同日、韓東勲(ハン・ドンフン)前国民の力非常対策委員長は「その気になれば核武装が可能な潜在的核力量を備えるべき」という意見を出し、元喜龍(ウォン・ヒリョン)前国土交通部長官は「ワシントン宣言の実効性確保を通じて北に対する抑止力を強化する時」として核武装とは距離を置いた。尹相炫(ユン・サンヒョン)議員は米国戦術核の再配備を主張した。
百家争鳴式の論争がみられる党の雰囲気とは違い、大統領室は核武装への具体的な言及を控えている。ただ、外交関係者の間では25日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が釜山(プサン)海軍作戦基地に停泊中の米空母「セオドア・ルーズベルト」を訪れたのが竜山(ヨンサン)大統領室の返答だと解釈されている。尹大統領が米国の核の傘の最も強力な象徴である原子力空母に乗艦したこと自体が核武装とは距離を置くメッセージに近いということだ。尹大統領はこの日、「『ルーズベルト』空母の訪韓は、昨年4月に私とバイデン大統領が採択したワシントン宣言の履行措置であり、米国の確固たる防衛公約を象徴する。韓米同盟はいかなる敵も退けて勝利することができる」とし、米国の拡大抑止能力を強調した。