【コラム】「外国勢力侵略」蜃気楼と戦う北朝鮮政権
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.07.12 15:40
ロシアのプーチン大統領の訪朝は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権に劇的な瞬間だった。派手な歓待を受けて会った朝ロ首脳は従来の善隣友好関係を包括的戦略パートナーシップに格上げする新しい条約を締結した。この条約は北朝鮮に重大な外交的勝利に違いない。特に新しい条約の第4条には、一方が武力侵攻を受ければ他方は可能なすべての手段を動員して軍事およびその他の援助を提供するという内容を盛り込んだ。これはロシアが北朝鮮の要求を受け入れたものだ。
1961年に両国が締結した朝ソ同盟条約にも相互軍事支援内容が入ったが、1996年に廃止された。その後、北朝鮮は繰り返しロシアに類似の条約を要求してきた。一寸先も見えない北朝鮮政権と軍事支援を約束する条約を望まなかったロシアが応じてこなかった。今回のプーチン大統領の訪朝で北朝鮮はついにその願いを叶えた。