「国民を守る」…韓国大統領選挙1年先の尹錫悦氏、リングの前に立つ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.05 08:22
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長が4日、電撃辞任した。任命から588日だ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は辞職願提出から1時間15分後、辞意を受け入れた。文大統領が検察総長に抜てきしたが、尹氏は与党圏に対して直撃を飛ばして離れた。2人は来年の大統領選挙を控えて互いに政治的対称点に向かっている。
「尹錫悦の3日間」はメッセージだった。尹氏は中央日報などメディアインタビュー(2~3日)で重大犯罪捜査庁(重捜庁)の設置に反発して「歴史の後退だ」「職を賭す」として背水の陣を敷いた。3日には大邱(テグ)高等検察・地検を訪れて「検察捜査権完全剥奪は腐敗が完全に幅をきかせることになる」とし、与党圏に対する批判水位を最大化させた。そうした後に選んだカードが辞意だった。尹氏はこの日午後、大検察庁に出勤して「この国を支えてきた憲法精神と法治システムが破壊しつつある。その被害はそのまま国民に返ってくる」としながら「この社会が苦しい思いをして築いてきた正義と常識が崩れていくのを、これ以上、見ていることはできない」と話した。あわせて「検察として私がすることはここまで」とし「今日、総長を辞職しようと思う」と明らかにした。