【社説】韓米首脳会談を控えて同盟を揺るがす発言をする時か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.23 15:57
新型コロナワクチン調達の不確実性が高まり、韓米間の協力が要求される時に、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が連日、北朝鮮と中国に肩入れするようなメッセージを出し、懸念が強まっている。文大統領は21日、ニューヨークタイムズ(NYT)とのインタビューで「バイデン大統領はトランプ政権が収めた成果の土台の上で(対話を)進展させれば結実を握るだろう」とし「トランプ前大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長の2018年のシンガポール合意を破棄すれば失敗になるはず」と述べた。
バイデン大統領が嫌う言葉を選んで述べたといっても過言でない。バイデン大統領は北朝鮮の念願である「先に平和協定、後に非核化」を実現させるシンガポール合意を「失敗作」と明らかにし、「金正恩に会う意向はない」(3月29日、ホワイトハウスのサキ報道官)と公言した。ところが文大統領は韓米首脳会談を1カ月後に控えた時期に、バイデン大統領の基調と正面衝突するメッセージをワシントンに投げかけたのだ。