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【コラム】BTS・『イカゲーム』のおかげで「インサ」なった韓国系移民者(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.27 14:59
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2003年ペ・ヨンジュン、チェ・ジウ主演のドラマ『冬のソナタ』が日本列島を強打していたときに日本に留学していたことがある。そのとき私が韓国出身であることを知った人は会うたびに『冬のソナタ』の話をした。さらには指導教授まで『冬のソナタ』を契機に韓国ドラマが好きになったと言って、私が韓国に帰るたびに韓国ドラマのDVDを買ってきてほしいと頼むほどだった。この日本国内の韓流ブームを導いた『冬のソナタ』のおかげで一緒に留学した友達が学業で大きな恩恵を受けたのは言うまでもない。また、教授とも韓国ドラマに対していろいろな話をしながら良好な関係を築くことができた。

『冬のソナタ』のような韓国ドラマがこのような人気を享受する前、日本には韓国人に対するさまざまな差別が存在し、在日コリアンは就職などのさまざまな面で差別を感じながら暮らしていたという。

 
2000年代初期から吹き始めた韓流は現在はアジアを越えて世界で爆発的なパワーを発揮している。ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授が政治学授業の中で提唱していた概念「ソフトパワー」を実感するほどだ。従来の「パワー」概念は軍事力や経済制裁など強制的かつ物理的な威嚇を通じて目的を達成する能力だった。しかし21世紀の情報化革命により、強制力や物理的パワーではなく魅力を通じて、命令ではなく説得と同意、議題設定能力などがこれまで以上に一層重要になってきている。「パワー」はこのような能力を含めた概念へと拡大・変化しているのだ。ナイ教授は前者は「ハードパワー」、後者を「ソフトパワー」と命名した。

筆者が国際政治学授業で学んだこの「ソフトパワー」が地球村という市場で一体どのような役割を果たしているのだろうか。いま韓国は、韓流の文化的で社会的な「ソフトパワー」が大韓民国というブランドの地位をより高めているということをいつになく強く実感している。さらに「ソフトパワー」の創始者である大学者のナイ教授も現在の韓国の「ソフトパワー」の潜在力に驚いているほどだという。

このような大韓民国がソフトパワーを再び誇示した例もある。私が2005年にインターンシップで働いた国連本部で今年9月、BTS(防弾少年団)のリーダー、RM(キム・ナムジュン、26)が演説して話題になった。BTSは未来世代と文化のための大統領特別使節として第76回国連総会特別行事「SDG(持続可能発展目標)モーメント」に招待された。当時60回のグローバル首脳会談が国連本部で同時に開かれた。RMが演説をしたそこで全世界の首脳が演説した場面を見たことがあり、余計に特別だったのかもしれない。BTSは国連本部を背景にヒット曲『PERMISSION TO DANCE』をダンスとともに披露した。国連がYouTubeに掲載した該当の公演動画は再生回数が1200万回を超えたという。果たして一国の首脳がここで演説してもこれほどの反応があっただろうか。BTSの経済的波及効果もまた驚異的だ。コロナで苦しんでいる航空業界で米州地域の貨物の50%がBTSに関連した品物だという。また、1年で5兆ウォン(約4880億円)を超える経済効果と8000人の雇用を創出したということで偉業であることは確かだ。

【コラム】BTS・『イカゲーム』のおかげで「インサ」なった韓国系移民者(2)

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    2021.10.27 14:59
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    韓流はアジアを越えて世界中に爆発的なパワーを発揮している。[写真 ソウル特別市消防災難本部]
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