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<韓国国産戦闘機KF-21>格納庫の外で初公開…6月末から本格的な試験飛行

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.24 15:12
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韓国国内で製造された戦闘機KF-21ボラメ(=タカ)が室外で初めて威容を見せた。濃厚なグレーの胴に尾翼には白で「KF-21」と書かれている。昨年12月29日、慶尚南道泗川(サチョン)韓国航空宇宙産業(KAI)の格納庫にあったKF-21試製機1号機はトボットに引かれて外側に出てきた。トボットとはトーイング(Towing、牽引)ロボットの略語だ。

昨年4月、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が出席したKF-21出庫式当時、試製機1号は基本的な塗布だけだった。しかしこの日に公開されたKF-21試製機1号は戦闘機として必要な装置の搭載と戦闘塗布を終えた状態だった。KAI泗川工場では現在、試製機6機のうち4機(1-4号機、単座)の組み立てを完了し、5・6号機(複座)を組み立て中だった。1・2号機にはエンジンも搭載されている。工場内部では組み立てが終わった3・4号機の操縦席を技術者3、4人が囲み、計器盤を眺めながら各種試験を進めていた。

 
試製機はデザインと色がすべて異なる。戦闘機の胴は濃いグレーと薄い灰色で、少しずつ模様が違う。尾翼も1号機は最も基本的なグレーに白い文字だが、3号機は青に赤と白のワシの顔が描かれている。

4号機の尾翼には黒にゴールドの矢印が入っていた。KAIのイ・サンソク事業管理室長は「飛行試験をしながら空中で目立たない偽装効果がありながらも最も優れたデザインと塗布を選択する計画」と話した。

今年はKF-21の本格的な機動試験を始める。ひとまず2月からエンジンを稼働する試験に入る。エンジンが作動しながら、KF-21のすべての装置が問題なく機能するかを点検する。エンジンと各種計器盤および装置が正常に作動すれば、直ちにKF-21の滑走路試験に移る。

KAIの関係者は「エンジン試験が正常に完了すれば、春からは戦闘機が滑走路で走行試験をする予定」と説明した。滑走路走行試験では戦闘機の飛行はない。しかしKAI関係者は「最も緊張する瞬間」と語った。

6月末からは本格的な飛行試験に入る。当初は7月から初度試験飛行をする予定だったが、組み立て過程と飛行試験の準備が順調に進み、日程を操り上げることになった。KAIが試験飛行の日程を操り上げたのは時間を最大限に確保するためだ。試験飛行は4年間に2241回施行するため、時間が十分でないということだ。

まずKF-21が飛行するかどうかがカギだ。続いて少しずつ飛行高度と距離を拡大しながら性能をテストする。また、戦闘機に装着した燃料タンクなど外装装置が問題なく分離するかも重要だ。戦闘機能ではミサイルなど武器を正確に発射できるか、空中で急旋回が可能かなど各種戦闘機動能力も試さなければならない。

このような試験過程は昼夜を問わず続く。昼間に実施した試験飛行で微細な問題点まで把握し、夜間に設計を修正し、翌日にその結果を反映してまた試験飛行をするということだ。ところが政府の週52時間労働時間制限で負担は大きい。このため試験飛行できる時間を最大限に確保するということだ。

過去2年間には新型コロナの影響で海外部品企業がシャットダウンし、部品の調達が難しくなり工期が遅れた。特に昨年4月に大統領が出席した試製機出庫式(roll out)を控え、海外部品供給の遅れで苦労した。KAIは海外企業に職員を派遣して生産を促し、泗川工場では一日3交代で勤務しながら開発日程を合わせたという。

イ室長は「今では計画されていた開発日程が1カ月ほど早まった」と話した。KAIに技術支援をする米ロッキードマーティンの技術者は当初「実現が難しいプログラム」として悲観的だったが、今では「ミラクル」と言って驚いている。

生産工場に隣接した構造試験棟ではKF-21構造試作機2機の耐久性試験が行われている。22万個を超えるボルトとナットを固定するための穴だけでも10万個にのぼるKF-21が飛行し、持続的に加えられる圧力にどれほど耐久するかをテストする。翼の荷重疲労強度試験は非常に重要だ。

戦闘機の寿命は30年だが、寿命の2.5倍(75年)まで耐久性があるかを試験する。KF-21は胴と両羽に7.6トンのミサイルと爆弾、燃料タンクなどを装着して高速機動をする。その荷重と同じ圧力を10万回繰り返し加え、翼に損傷がないかを確認する。

すぐ隣の試験装置ではKF-21に3232本の配線を連結して戦闘機の構造的機能をテストしていた。イ・ウォンソク構造試験チーム長は「3000余りのチャンネルから出てくる多くのデータを毎日分析して補完している」と説明した。

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    <韓国国産戦闘機KF-21>格納庫の外で初公開…6月末から本格的な試験飛行

    2022.01.24 15:12
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    トボット(牽引ロボット)に引かれて格納庫の外で初めて公開されたKF-21。トボットは人が遠隔操縦する。
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