韓国初の劇場用アニメ『ホン・ギルドン』、日本語のタイトルからハングルのタイトルに
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.04 07:14
韓国最初の劇場用長編アニメーション『ホン・ギルドン』(1967)が韓国語タイトルを取り戻した。韓国映像資料院が公開55周年を迎えて4K画質に復元して先月15日ユーチューブ・ネイバー(NAVER)テレビに公開した。半月ぶりに約3万5000人が視聴した。反応も熱い。「1967年にこのような水準のアニメーションが作られたとは本当にすごいですね」「この時代にも日本に絶対に劣らない作画ですね」などの反応が続いた。
シン・ドンホン(1927~2017)監督が弟のシン・ドンウ作家の学生日刊紙の連載漫画『風雲児ホン・ギルドン』を映画化した作品だ。最初のハングル小説である許筠(ホ・ギュン)の『洪吉童伝』を再解釈したが、多彩なアクションとファンタジーを入れた。当時、ソウルだけで50万観客を動員した。
歴史的な価値にもかかわらず、『ホン・ギルドン』はサウンドフィルムだけが残されて画面フィルムが流失した状態だったが、2008年日本で16ミリフィルムを発見して映像資料院が保管してきた。日本輸出用フィルムなのでタイトルも、クレジットも全部日本語だった。2016年までは日本版フィルムをそのままデジタル変換したバージョンがDVD(「シン・ドンホンアニメーションコレクション」)などに公開され、今回4Kへの深化復元の過程で韓国語に変えた。映像資料院映像復元チームのホン・ハヌルさんは、書面インタビューで「当時ディズニー風のソフトな動作の代わりに韓国ならではの創意的な応用を試みた固有の動作と表現方式を悩んだ作品で、セルにいちいち筆で塗り重ねた彩色が美しい」として「デジタル復元作業が比較的に簡単だろうという予想は最初から外された」とした。