【コラム】韓日出生率最高の霊光郡と奈義町、地域責任型子育てが一役(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.30 12:08
韓日両国ともに人口動態はアキレス腱だ。国の枠組みをもつれさせ未来を押さえ付ける。日本は典型的少産多死国だ。人口が2008年に1億2808万人でピークを記録してから減り続けている。韓国も2020年の5182万人から少産多死の人口減少社会に入った。減少幅は急だ。多死社会は高齢化の産物だ。2021年に日本の65歳以上の高齢化率は29.1%と世界で最も高い。韓国は昨年17.5%だが高齢化速度が最高だ。ここに超低出生率が重なる。韓国の合計特殊出生率は昨年0.78人で過去最低を塗り替えた。日本は2021年に1.3人で、昨年は出生数が初めて80万人を下回ると予測された。両国ともに少子化は最大の国家的課題だ。
そうした渦中で両国の2つの自治体が注目を浴びている。人口5万2192人の全羅南道霊光郡(チョンラナムド・ヨングァングン)と5751人の岡山県奈義町だ。霊光郡は2019年から4年連続で合計特殊出生率が全国1位だ(2.54→2.46→1.87→1.81人)。4年平均出生率2.17人はぴったり人口を維持できる水準で、全国平均の2.6倍になった。奈義町は2019年に2.95人を記録して「奇跡の町」と呼ばれる。2021年は2.68人だ。「異次元の少子化対策」を掲げた岸田文雄首相が先月訪れたところでもある。