曺国（チョ・グク）元法務部長官が１３日午後に故郷の釜山（プサン）で新党旗揚げを宣言した。彼は「無能な検察独裁政権終息に向け一番前で戦う。４月１０日は極悪非道で無能な尹錫悦（ユン・ソクヨル）政権審判だけでなく複合危機に直面した大韓民国を再び立て起こす契機にならなければならない」と主張した。

曺元長官は「韓国の変化を引き出す強小政党として位置付けたい」としながらも、釜山での出馬の意思を問われると「尹錫悦政権対反尹錫悦政権」の１対１の構図を作ることがとても重要だ。その過程で地方区での出馬や比例連合政党などの問題はむしろ副次的かもしれない」と答えた。地方区より比例代表での当選者輩出が主目的という意味だ。第２１代国会議員総選挙の時は「共に民主党」が主導した「共に市民党」と別に乗り出した「開かれた民主党」が親文在寅（ムン・ジェイン）派の岩盤支持層を吸収し崔康旭（チェ・ガンウク）氏ら３人の当選者を出した。

民主党主導の比例連合政党合流の可能性を完全に閉ざすことはなかった。曺元長官は「民主党がどう決定するか気にして動きはしない」としながらも「最後にどんなことが起きるかは現時点では私はわからない」と話した。

民主党では「政権審判の大きな海で一緒に会えるだろうと期待する。別々に、また一緒に」（鄭清来最高委員）という反応と、「曺国氏の出馬自体が民主党には中道層離脱要因」（核心党役員）という反応が分かれた。曺元長官は子女の入試不正共謀と青瓦台監察もみ消しなどの容疑で２審まで懲役２年の実刑を宣告された。民主党版比例政党民主改革進歩連合推進団長の朴洪根（パク・ホングン）議員はフェイスブックに「（曺国新党は）選挙連合対象に考慮しにくい。曺元長官の政治参加や独自の党旗揚げは決して国民勝利に役立つどころか不必要な議論と対立、執拗な攻撃だけ量産するだろう」と指摘した。

与党「国民の力」の韓東勲（ハン・ドンフン）非常対策委員長は「曺国のような人が国会議員になれるようにするのが李在明（イ・ジェミョン）代表の民主党が作った現在の選挙制度」と批判した。元喜竜（ウォン・ヒリョン）元国土交通部長官は「曺元長官がすべきことは党旗揚げでなく、偽善と不公正に対する反省と自粛」、劉承旼（ユ・スンミン）元議員は「厚顔無恥」と批判した。