【韓中ビジョンフォーラム】「対中投資減少、人材流出…中国の危機は信頼の危機」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.14 13:12
▽李東律(イ・ドンリュル)同徳(トンドク)女子大学中語中国学科教授=中国の伝統的外交フォーマットに変化が起きた。過去には大国外交、周辺国外交、開発途上国外交、多国間外交を中心に毎年優先順位が変わったが、昨年からは中国が世界的構想を提示するのに焦点を合わせている。この構想は結局中国の発展権確保に向けた外交、体制正当性と安定確保に向けた外交に重点が置かれる。発展権確保に向けた外交は米国の対中牽制基調である「庭は小さく、フェンスは高く」をどのように突破するのかがカギだ。中国はこのため内部的には技術自強、外部的にはグローバルサウス攻略に乗り出している。
▽チ・マンス韓国金融研究院選任研究委員=中国は現在民間投資の萎縮が非常に深刻だ。これは市場の信頼喪失を反映する。事実習近平の新しい政策指向と現実の間にミスマッチがあり、これが市場主導者の信頼を失っているという指摘は内外ともに出ている。これに伴い、昨年末の中央経済工作会議の時から反省と転換のメッセージが出てき始め、「以進促穏」のように成長を通じて安定を得ることも重要だとしながら再び成長に傍点を付ける方針が登場している。中国当局は市場の信頼を回復して民間投資を増やそうとする。結局市場との疎通が重要だが、これを総括する首相の記者会見は今回廃止されてしまった。