円を偽造し、為替差益の手口で１億７０００万ウォン（約２０００万円）を横取りした犯人らが検察に引き渡された。

ソウル江北（カンブク）警察署はＡ氏など２人を外国通貨偽造行使、詐欺の容疑で拘束送検し、貿易商Ｂ氏を証拠隠滅の容疑で不拘束送検したと２０日、明らかにした。

２人は昨年７月、ソウル江南区（カンナムグ）で金取引所を運営し、１万円札１９００枚を偽造した疑いが持たれている。Ｂ氏は保管していた偽札をすべて破砕した疑いが持たれている。

彼らは金取引所にある複合機で偽札を作った後、韓国国内外を行き来しながら金を売買する貿易商Ｂ氏を通じて両替商に渡す手口で、１億７０００万ウォンを手に入れたという。

警察の調査で二人は、「相場差益を狙って日本から密搬出しようとした金を失うと、損失を挽回しようと犯行に及んだ」と供述した。

偽札を保管していたＢ氏は、警察の捜査が始まると全ての紙幣を破砕したことが分かった。

彼らは昨年１月、純金２１０グラムの注文を受けて「金ではなくレンガが届いた」と販売者をだましたことが明らかになった。警察はこの事件も検察に渡したと明らかにした。

警察は「他の犯罪容疑点があるかさらに捜査している」と話した。